“キラキラ”ではなく“ギラギラ”という擬音がお似合いの、実話をベースにした青春群像映画『獣道』。『下衆の愛』の内田英治監督と英国人プロデューサーのアダム・トレルが再びタッグを組み、地方社会のリアルを笑いを交えながら描いた異色作だ。新興宗教にハマる親、未成年者を取り込む風俗産業、社会保障を食い尽くすヤクザとその手先として利用される不良たちなど、周囲の大人たちに翻弄されながらも、必死に生きる場所を見つけようともがく若い男女の姿を描く。本作では天才子役として登場し、現在は様々な映画や舞台で活躍する演技派俳優へと成長した伊藤沙莉と須賀健太の初共演も実現した。

今回は、地方都市で生まれ、自分の居場所を探し続ける主人公の愛衣(伊藤沙莉)の唯一の理解者であり、彼女に恋する不良少年・亮太を演じた須賀健太にインタビューを実施。俳優歴の長い須賀が、台本を読んですぐに「やりたい!」と思った『獣道』の魅力や、自身の胸の内にある今の率直な思いを語ってもらった。

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-『獣道』の亮太役は、台本を読んですぐにやりたいと思った、とうかがいました。具体的にどんなところに興味を持たれたのでしょうか?
まず台本が、純粋に読み物としてすごく面白かったんです。物語全体がシュールさをまといつつ、笑いもしっかりあるのに地方都市のリアリティーもあって。台本を読むときはいつも自分の役のことは考えずにお客さん目線で読むんですけど、『獣道』は面白くて一気に読んでしまって、脚本が素敵な作品の出演を断る理由はないなと。どう映像化するのかも気になりましたしね。

それと、同じ時期に内田監督の『下衆の愛』を観たのですが、これもすごく面白くて。こんな作品を撮る監督とご一緒できるなら、自分の中でも何か役者として成長できるんじゃないかなという気持ちもありました。
-亮太という役は演じるのが難しかったのではないかと思うのですが、実際はいかがでしたか?
今までこういう役を演じる機会がなかったので、僕の中で何が正解なのか明確ではなく、常に自問自答しながらやっていた役、作品ではありました。モヤモヤとした精神的ダメージと向き合う後半のシーンは、演じていて辛い部分がありましたし、撮影シーンが前後することもあったので、感情的に大変でしたね。

ただ、すごい個性的なキャストの皆さん、パンチ力の塊みたいな方ばかりだったので、受け身になると、自然とこんな感情になるな、と思う瞬間がありましたし、亮太は個性的に見えないのが個性だと思って演じていて。どこか一歩引いたというか、お客さんに一番近い立ち位置を取りたいと思って常に演じていたので、感情の引き算をしていくことは大切にやっていました。

それに、若い世代特有の孤独感というか、自分の中にも少なからずあるだろう不安みたいなモヤモヤした感覚をそれぞれが持っている感じは理解できる部分があったので、そこをうまく表現できたらすごく深みのある作品になるんじゃないかと思いました。
-最初、「僕が亮太でいいのかな?」と思ったそうですが?
撮影の段階では、僕の中に不良感をイメージしてくださる方はあまりいなかったと思うんですね。自分で言うのもあれですけど、どちらかというと好青年、陽のイメージがあるのかなと思っていて。そんな僕に亮太のような役を与えてくださったのは純粋に意外でした。ただ、話を聞いたら監督も不良感のようなイメージがあって僕を呼んだわけではなく、最初は不安だったと言っていて、じゃあ何で呼んだんだって思ったんですけど(笑)。

イメージと違うものを演じるってすごく理想的だと思うんです。自分のイメージと違う役に挑戦することは役者の魅力のひとつでもありますし。結果的に、役者として須賀健太が持つイメージを払拭することができたので、亮太を演じることができたのはすごく幸せでしたね。その後、内田監督の『ダブルミンツ』にもう一度呼んでいただけたことも嬉しかったです。
-伊藤さんとのキスシーンはどうでしたか?
大切なシーンにはなりましたね。伊藤さんも僕も、迷いながらやっていたというか、何が正解かというのを常に考えていたというか…どうしたらいいのかというのを考え続ける「揺らぎ」みたいなのが出たらいいなとは思っていました。

人間関係ってそんなに簡単ではないと思うし、あのふたりの関係ってそれをモロ表していると思うんです。わざとややこしい位置にいようとしたところは、少なからず理解できるという気持ちはありますね。
-以前のインタビュー記事で、子役というイメージを変えたい、と思った時期もあったということを拝見しました。今は多方面でも活躍されていますし、もうそのような思いからは脱却できましたか?
中高生のころは、子役と言われることが嫌な時期もありましたし、過去の作品が話題になることに違和感を覚えた時期もありましたけど、今はそういうわけではないので、自分の中でも少しずつ変わってきてはいるのかなと思います。ただ、すごく移り変わりの激しい世界なので、その中ではまだまだ自分のポジションを確立できてはいないと思うし、そこに対してはもっと挑戦していきたいなとは思います。

僕らが作品を作っている時って、その作品がすぐ皆さんに届くわけではないので、作品として形になるのに2段階あると思うんですね。その両面で見ると、青春ものや、『獣道』のようなちょっとアンダーグラウンドな世界観の作品にも出られるようになってきて、僕としてはやっていることがすごく多面的になってきたという感覚はあるんですけど、それが皆さんのイメージと直結するかというと、やっぱりまだそこまでは行けていないという印象があって。どうしてもまだ子役のころのイメージが強く残っているんですよね。見てくださっている方々にも多面的に見てもらえるようになるには、まだもう少し時間がかかるし、もっともっとやっていかなければいけないことではあるのかなと、客観的には思いますね。

でも、色々な役を演じる機会をいただいて、その楽しさはすごく感じていますし、作品を通して色々なことを体験して感じさせてもらっていると思います。
-今回の作品の登場人物たちは、出会う人に影響を受けて変わっていくと思うのですが、須賀さんには、ご自身が変わるきっかけとなった人物との出会いや出来事などはありますか?
特定の方というよりは、すごく人に恵まれているなとは思います。こうなりたい、変わりたいなと思うタイミングで、その方向性を決めてくれる人や作品に運良く出会ってやらせてもらっている。色々な役者さん、監督さん、映画や舞台に、すごくいいタイミングで出会ってるんですよね。舞台をやりたいという思いが強くなったのはここ数年なのですが、以前共演した方の作品を見て「舞台はすごい!」と思ったので、人生の中でそういう出会いが多くあるな、というのは感じています。

そのような意味でも、誰かに出会うごとに毎回影響を受けているので、小さな変化というのは起こっていると思います。人から刺激を受け続けたいとは思っていますし、人に対して敏感でありたいという感覚は常にありますね。


映画「獣道 - Love & Other Cults」
7月15日よりシネマート新宿ほか全国公開
http://www.kemono-michi.com/home.html

須賀健太プロフィール

1994/10/19生まれ。東京都出身。
1999年に子役デビュー。2002年、ドラマ「人にやさしく」の五十嵐明役で注目を集める。2006年『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』で映画初主演。2010年、深夜ドラマ「新撰組 PEACE MAKER」で連続ドラマ初主演。その他の代表作に、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ、『ダブルミンツ』、ドラマ「喰いタン」、「学校のカイダン」、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」など多数。

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