“それは手紙がつなぐ、たった一夜の優しい奇蹟――。”

本作は、人気作家・東野圭吾の同名小説「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を原作とした心温まるファンタジー。原作は東野圭吾史上、最も泣ける感動作と言われ、累計900万部を突破。どんな相談にも真剣に考え答えてくれるナミヤ雑貨店を舞台に、悩み相談の手紙を通じて、児童養護施設・丸光園にゆかりのある人物たちの時を超えた心の交流を描き、全世代が涙必至のストーリーとなっている。

今回は、登場人物の中でもハードルの高い役作りが求められたと言われる林遣都と門脇麦にインタビュー。林は大学を中退してミュージシャンを目指すも芽が出ず、夢を追い続けるべきか悩み、相談をする青年・松岡克郎役を、門脇は幼少期に林演じる松岡に弟の命を救ってもらった国民的人気歌手・セリを演じた。ふたりが演じた役は、山下達郎が手がける本作の主題歌とも関係の深い役であることも共通している。そんなふたりに、この秋の期待作である本作について語ってもらった。
―「ナミヤ雑貨店の奇蹟」がもうすぐ公開となりますが、おふたりが本作を観た感想、素敵だなと感じたシーン、心に残っているシーンなどを教えてください。
林:商店街に明かりがついて、3人(山田涼介、村上虹郎、寛 一 郎)が迷い込む冒頭のシーンから、いち観客として、なんでこんなに素敵なんだろうって純粋に感動しました。全体を通して役者さんも素敵ですし、ストーリーも最後まで感情移入しながら観ることができました。

あと、最後のシーンの(西田敏行演じる)浪矢さんが名無しの権兵衛に向けた手紙の内容です。人生そのものが素晴らしくて、より素晴らしくするためには強く生きていかなきゃいけないんだな、ということを感じました。

門脇:私は出演シーンがそこまでなかったので、お客さん目線で純粋に作品を楽しむことができました。火事のシーンは胸がすごく苦しくなって、普通に泣きました。もちろん、客観的に観ることができない部分もあります。この作品中は(林演じる)克郎さんを想い続けた日々だったので、やはり克郎とセリの物語は特別感情移入して観てしまいますし…。

たくさんの登場人物がいて、様々なドラマが展開される中で、どのストーリーにもきちんと結末があって、最後は別物だったストーリーがひとつにまとまるので、改めて(監督の)廣木さんってすごいなぁと思いました。
―おふたりは廣木監督とは「火花」でご一緒していらっしゃいますが、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」の現場はどうでしたか?
門脇:廣木さんをはじめチームスタッフの皆さんは、1日目でも一瞬にして作品に取り込んでくれる強さ、“ウェルカム力”が強いので、いつも助けられてばかりですが、今回は本当に助けられました。

でも、廣木さんの無茶ぶりはすごかったですね(笑)。砂浜で踊るシーンは撮影前日くらいに「踊って」と言われましたし、ライブのシーンも当日だったかな、「どこでもいいから涙を一筋流してください。どこでもいいです、お任せしまーす」みたいな感じで言われて(笑)。

ライブシーンは本編でほとんど使っていただいているのですが、後で廣木さんに「最後の方で泣くから使わざるを得なかった」と言われました(笑)。

林:すごいなあ、廣木さん。

門脇:私はライブのシーンが1日、(山下)リオちゃんとのシーンが1日と撮影日数が少なかったので、残していかなきゃいけないところは残していかなきゃいけないし、でも絶対に出すぎてはダメな役で、さじ加減がすごく難しかったんです。少ない出番の時は出すぎず出なさすぎず、その作品の一部になれるように毎回細心の注意を払っているのですが、その中でもさじ加減が難しい作品で。いつもの100倍くらいの集中力が必要でした。

林:僕は「火花」でかけがえのない経験をさせていただいたので、またこんなに早く廣木さんの現場に入れるとは思っていなかったですし、それだけですごく嬉しかったです。とても重要な役だったので、またしっかり準備していかないとなって思いました。
―門脇さんのように無茶ぶりされたことは?
林:僕もハーモニカを吹くシーンや歌のシーンがあって、実際はハーモニカの音も歌も全部あててやるからと言われていたんですけど、廣木さんは絶対そうじゃないだろうな、生歌とか生音とか絶対に言われるだろうなと、ある程度予想した上で役を作っていたので、案の定、現場でハーモニカのシーンを撮る時に「頭から最後まで吹いて。生音で撮るから」って言われて、どうにか(笑)。

でも、麦ちゃんが言われた踊りは絶対に予想できないからビックリしただろうし、本当に大変だったと思います。

門脇:遣都くん、さすがです(笑)。でも、録音の深田さんにすごく嬉しそうに、「麦ちゃーん、遣都は生だったよ」って言われて知ってました。

林:僕が先だったんだね(笑)。歌や楽器の練習は1ヵ月前くらいから準備を始めていたんですけど、僕はギターも歌もド素人なので、最後の路上ライブのシーンはわりと早いうちに廣木さんに「どうすればいいでしょうか」と話をしていたんです。そうしたら「多分エンディングで本当の『REBORN』がかかっていると思うから、何も気にせず気持ちよく歌ったら」と言われたので、あのシーンだけは自由に「REBORN」を歌っていました。
―門脇さんは他に大変だったことなどはありましたか?
門脇:まず、カリスマシンガーソングライターで35歳、という役の設定に無理があるという気持ちがあったんです。でもそれは衣装合わせの時に白いワンピースを見て、廣木さんが「髪にピンクのメッシュを入れよう」とおっしゃってくれて、その壁を超えることができた感じはありました。

ただ、もうひとつのシーンでは高校生を演じなければならなかったので、そこはもう最後まで迷いながらやりました。そのシーンでは、命を絶とうした人が目の前にいるにしては言葉が強すぎるセリフがあったので「ちょっと強すぎませんか?」って言ったんです。そうしたら、「でもセリは言いそうでしょ」って廣木さんに言われて、「ああ、なるほど」って。うまく言えないんですけど、いかに強い思いを込めず思いを乗せないで、でも思いを乗せるか、というのは意識しました。
―林さんは衣装で役づくりをした部分や、役づくりの上で意識したことなどはありましたか?
林:廣木チームは衣装もすごいですし、全部の役にある程度はっきりと決まった衣装があるので、今回もやはりコンセプトがあって、僕は最初にジョン・レノンの写真を出されました。

意識したことは、克郎がもがいている様、もがき苦しんでいる様を内面でしっかりと表現すること。家族に対しての接し方や浪矢さんからの手紙を読んでいる時の気持ち、心が揺れ動いている様は、しっかり内面で表現しないとなって思っていました。
―悩み相談の手紙のお話が出ましたが、おふたりがナミヤ雑貨店の浪矢さんに悩み相談をするとしたら、どんなことを相談しますか?
林:悩み…。

門脇:ない?

林:うーん…。人に言えない悩みはありますけど、誰かに相談したい悩みっていうのはないかもしれないですね。麦ちゃんはある?

門脇:すごくプライベートな話になっちゃうからな(笑)。悩んでることがない…私もそうかもしれない。

林:あとは、悩みはあるけど何をすべきか自分でわかっているから、人に相談する感じでもないというか…。

門脇:でもたまに不安になりません?悩みがなくて、若者としてどうなの?って。若者としてこんなに悩みがないことの方が悩みかも。あまり悩んでないんですけど…でもたまに不安になるかな。

林:そういう悩みか…。

門脇:ぬるいんじゃないかな、みたいな。もうちょっとこう…苦労しておいた方が(笑)。

林:じゃあ、“そういうことを考えなくてもいいようになるにはどうすればいいですか?”とか?

門脇:ふふふ(笑)。

林:あとは“ナイーブにならないためには?”とかね(笑)。
映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」
9月23日(土)よりロードショー
出演:山田涼介、村上虹郎、寛 一 郎、成海璃子、門脇麦、林遣都、鈴木梨央、山下リオ、手塚とおる、PANTA、萩原聖人、小林薫、吉行和子、尾野真千子、西田敏行
監督:廣木隆一
原作:東野圭吾
主題歌:山下達郎「REBORN」
http://namiya-movie.jp/

林遣都プロフィール
1990年12月6日生まれ。滋賀県出身。
2007年、映画「バッテリー」の主演を務め俳優デビュー。主な出演作に映画「パレード」「荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE」「しゃぼん玉」、TVドラマ「火花」「べっぴんさん」など。公開待機作に、10月より舞台「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」、2018年春「野球部員、演劇の舞台に立つ!~甲子園まで642キロ~」がある。

門脇麦プロフィール
1992年8月10日生まれ。東京都出身。
2011年にデビュー後、CMにてクラシックバレエを披露し、注目を集める。主な出演作に映画「愛の渦」「太陽」「オオカミ少女と黒王子」「二重生活」「彼らが本気で編むときは、」「こどもつかい」「世界は今日から君のもの」など。公開待機作に「花筐」がある。

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