10月に兵庫と東京で上演される舞台「オーファンズ」は、1983年のロサンゼルス初演以降、世界中で上演され続けてきた傑作舞台だ。孤児(オーファン)たちを主人公に、その共生と再生を描く3人芝居で、狂暴な性格の兄トリートと、トリートに支配され外の世界を知らずに生きる弟フィリップのふたりの暮らしに、やくざ者のハロルドが迷い込んだことから物語が展開していく。
1987年にアメリカで映画化され、2013年にはトニー賞のリバイバル作品賞と主演男優賞にノミネート。日本でも幾度も上演されてきた「オーファンズ」を新たに手がけるのは、NHK連続テレビ小説『まんてん』や映画『真田十勇士』の脚本家としても知られ、エンタメ界の第一線で活躍し続ける演劇界の重鎮・マキノノゾミ。トリートを、ミュージカル『テニスの王子様』でデビューして以降、TVドラマ『海賊戦隊ゴーカイジャー』、舞台『戦国BASARA』、映画『新宿スワン』などさまざまなフィールドで活躍中の細貝圭が演じる。

今回、まだ稽古に入る前マキノと細貝にインタビューを実施。
作品の見所となりそうな所などを聞いてきた。

女子がキュンキュンくる作品です(マキノ)

――世界中で上演されている舞台ですが、マキノさんがこの作品に感じられている魅力を教えてください。
マキノ:男3人のすごく濃密な芝居であるということ。しかも理屈ではなく、身体性の高い、気持ちがむき出しになる舞台。脚本を一読したときに、難しいと思いました。だからこそやりがいがあるとも。こんな、魂がぶつかり合う芝居が目の前に出てきたら、すごく心を揺さぶられるはずだと。何か、いままでやったことのないような芝居ができるんじゃないかと感じましたね。
――iLIPはエンタメ好きな女子が読んでいるサイトなのですが、そうした女子も楽しめるでしょうか。
マキノ:それがね、女子がキュンキュンくる作品らしいんですよ。
――確かに男性3人のお芝居で、いろんな気持ちがむき出しにと聞くと、確かに女子には響きそうです。
マキノ:もう、キュンキュンくるぞ!
細貝:ははは。
マキノ:もちろん僕らは老若男女を問わずに向けてやるけれど、でもいままで上演されてきた舞台は、女子にキュンキュンするものだったらしいです。

本当に繊細な役。そこに気を付けて向き合いたい(細貝)

――細貝さんはトリートを演じるわけですが、暴力的でありながら一方でとても繊細な難しい役ですね。
細貝:はい。小さいときにお母さんが亡くなって、お父さんは蒸発して。自分がなんとかフィリップを育てなきゃいけないと思うんだけど、愛情を受けてきていないから、どうしていいかわからない。結果、フィリップを家に閉じ込めてしまう。自分の感情にも向き合う時間も余裕もないままに、必死に生きてきた人間だと思います。
――現時点で、トリートのどんな部分に気を配れたらと思っていますか?
細貝:すごく繊細な心の持ち主で、ハロルドが来たときに気づくことがたくさんあると思うんです。親の愛みたいなものをハロルドに求める自分もいるけれど、そうした気持ちを出すことができずに、気持ちが蓄積していく。本当に繊細なので、そこに気を付けて向き合っていけたらいいなと思っています。
――まだ稽古はこれからとのことですが、どんな方向性で演出していけたらとお考えですか?
マキノ:僕もまだ全く想像がつかないんだけどね。ただ、できるだけ生っぽくなればとは思っています。自分の中の今まで使ったことのない部分を総動員して向かわないとなかなか到達できないところにある作品だと思うから、筋肉痛になるとか、そういうことは伴うと思うよ。精神的にも肉体的にも。だけど、そこを超えて、この戯曲に書かれている、ある普遍性みたいなものをつかめたら、ステキなことが起こるはず。僕たちの作品が今までで一番よかったと言われるものにしたいね。やる前からこんなにワクワクするというのは珍しいですよ。

海外の作品にもぜひ挑戦したい(細貝)

――物語の舞台はフィラデルフィアですが、細貝さんは14年間、アメリカで生活されていました。そこから来ている、ここはほかの役者とは違うぞという部分を教えてください。
細貝:本当に多国籍な国なので、国とか分け隔てなくフラットにコミュニケーションを取れるというのはありますね。あとは、やっぱりネイティブな発音で英語を話せるというのは日本で役者をやっているうえで武器だと思います。

関連するキーワード

iLIP_Staff

iLIPスタッフです。
俳優、アーティスト、アスリート、舞台、アイドル、アニメ…等など、今注目の「イケメン」に関するニュースやインタビュー、コラムをお届け!

登場いただく方が内に秘めてる「想い」や「情熱」、イメージとは違う「ギャップ」などそれぞれのフィールドで活躍される皆さんの魅力を様々な切り口でご紹介して、読者の皆様にお届けしていきます♡

▽ スタッフ紹介 ▽
・Sayu(30代)
推しメン:ユンホ(東方神起)、池松壮亮、荒木宏文、吉原シュート
ビール、深夜ラーメン、イケメンをこよなく愛するこじらせ30代(独身)
座右の銘:リア充?何それおいしいの?

・MiSoTaSo(20代)
推しメン:福士蒼汰、瀬戸利樹
休日はエステやマッサージに行って癒されてます♪

ピックアップ

アクセスランキング