流氷の北海道・知床と、桜舞い散る東京を舞台に、時空を超えた2組の男女が繰り広げる、幻想的でミステリアスなラブストーリー「風の色」。「猟奇的な彼女」「ラブストーリー」のクァク・ジェヨン監督のもと、日韓スタッフが総力を結集した日韓合同作品だ。

今回は「風の色」主演の古川雄輝にインタビューを実施。
古川は、恋人・ゆりの死を機に失意のどん底からマジシャンになることを決意した“青年・涼”と、その後、涼が北海道で偶然出会うゆりと瓜二つの女性、亜矢が再会を待ち望む、涼と瓜二つの“天才マジシャン・隆”の2役を演じている。

「邦画というよりは海外映画の感覚」と語る古川。
日本映画にはなかなかない独特な魅力がある本作の見どころや、海外の監督とタッグを組んだ感想、そして手違いによりまだ寒い中、真水で1日中撮影をする事になってしまった過酷な撮影裏話も明かしてくれた。

日本語のセリフで、日本のキャストだけど、邦画というよりは海外映画の感覚

―映画を拝見して、邦画にはないようなとても美しい作品だと思いました。
邦画だけど海外の作品のような印象はありますよね。監督も脚本も韓国の方ですから、日本人の感覚とは少し違うのかなとは思っていて。韓国で上映会をしたときに、日本語で聞くのと英語の字幕を読みながら見るのとではだいぶ印象が違いましたし、日本のキャスト陣で日本語のセリフなんですけど、ドッペルゲンガーやマジックなどSFの要素もあるので、邦画というよりは海外映画の感覚で観るといいのかなと思います。
―クァク・ジェヨン監督の作品はどんなところが魅力だと思いますか?
監督はコメディ・タッチのラブストーリーが得意なイメージがあります。ラブストーリーを真剣に描きつつも、くすっと笑える要素を入れるとか。

あと、今回ご一緒してとにかく思ったのが、映像がきれい。流氷とか、北海道の景色も本当にきれいなんです。観るたびに撮り方がすごいな、美しいなと思います。
―印象に残っているシーンなどはありますか?
普通の人がやらないような表現のところですね。例えば病院から脱出するシーン。
脱出しているんだから普通だったらやりとりがあるはずなのに、ふたりともちょっと普通の感覚じゃない。そういうところが好きです。
普通じゃない、というのもこの作品の特徴的な部分だと思います。

もうひとつ印象的だったのが回想シーンの撮り方。2倍速でセリフを逆から言ってスローモーションで撮ると、人がスローモーションで逆に動いて、でも唇は普通の早さになるんです。実は色々な撮り方をしている作品なんです。

独特な撮影スタイルの中で挑んだ撮影だが“日本のやり方が当たり前”ではない現場で「良い経験を積むことができた」

―クァク・ジェヨン組の撮影現場はいかがでしたか?
お芝居自体は一緒なんですけど、撮影方法がすごく独特で、その日に何をやるかは監督の頭の中にしかない、という状況でした。普通は助監督さんに「次何をやるんですか?」と聞くと大体わかるんですけど、今回は「わからないです」って。誰もわからない中で、全スタッフ、キャストが監督に対応するんです。

例えば、夕日が綺麗だから撮ろうとか。
事前にわかっていればその芝居もある程度は考えていくんですけど、突然なことが多く、普段やっている僕のスタイルが通用する撮影現場ではなかったので、そこが一番大変だったかもしれません。
―古川さんは役づくりをしっかりする方だという印象があるのですが、今回はどのように?
とにかく監督を信じてやりました。最初は色々と言いましたが、あとはもう全部監督にお任せして、普段だったら疑問に思うところも言われたとおりにやる。そうすれば、あとは監督がどうにかしてくれるだろうと。

でも、撮ったものをその日のうちに編集して自分のやったことをすぐに見せてくれるので、迷子になる瞬間があっても、それを見ると「次の日もやろう」という気持ちになれるんです。だからもう監督を信用してやっていくしかない、という感じでした。
―大変だった分、経験値として得たものも大きかったのではないでしょうか?
やはり毎日何がくるかわからないという状況の中で、監督の要求1つ1つに対応できる力がついて、少しは成長できたかなとは思います。海外の作品も色々とやりましたが、海外の方からしたら、日本のきっちりとした撮影の方がマイノリティー。それに慣れすぎていたとも思うので、海外のような雰囲気の中、主演ができたことはすごく嬉しかったですし、いい経験になりました。

手違いで真水の中で1日中撮影をする事に…撮影裏話

―他にも大変だったことはありますか?
監督は水が好きなんですけど、水に関するシーンは大変なことが多かったです。氷水に関しては、普通はプラスチックの偽物を使うと思うんですけど、本物の氷を入れたので人が入れる冷たさを超えていて。やるしかないので2回目までは気合を入れてがんばりましたが、3回目にやりたいと言われた時は「もう無理」って(笑)。相当なことがない限り無理なんて言わないんですけど、人生で初めて監督に「できません」と言いました。

それ以外にも、真っ暗な夜の海に飛び込んだり、北海道の氷点下以下の屋外で真夜中に身体に水をかけたり、寒さとの闘いは多かったです。

最後の水中の脱出シーンでも、手違いで温水ではなく真水で撮影することになって、1日中水深5mの所を行き来して撮影をしていたら、低体温症と酸欠で倒れてしまったんです。
その日のうちに撮らないといけないので、休み休み撮影をしていました。
ただクランクアップの翌日に気が抜けたのか倒れてしまって、撮影が終わってから2週間くらいは、ほぼ寝込んでしまっていました…。

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