多方面で活躍中の俳優・池田純矢が作・演出を手掛け、すべての世代が楽しみ、笑い、感動できる王道エンタテインメントに特化した企画「エン*ゲキ」シリーズ。

第3弾となる『ザ・池田屋!』は、幕末の「池田屋事件」の史実に基づきながら、池田独自の新たな解釈で紡がれたオリジナルのハイテンポ・ハイテンション・コメディだ。尊王攘夷派志士と新選組が集う池田屋でのある1日を長州藩士・吉田稔麿(よしだ としまろ)の視点で描き、いわゆる時代劇とは一線を画す斬新な演出でストーリーを展開していく。

今回は、作・演出・高杉晋作役の池田純矢と、沖田総司役の松島庄汰にインタビュー。お互いの印象や作品への思い、意気込みなどを語ってもらった。
―おふたりは今作が初共演とのことですが、まずはお互いの第一印象を教えてください。
池田:松島くんのことはテレビで何作か拝見していたので知ってはいたんです。それで今回、個別の顔合わせで初めてお会いしたのですが、すごく背が高くてかっこいい方だなと思いました。ただ、何でこの人寝ぐせのままなんだろうって(笑)。

松島:あはは。髪型あまり気にしないんですよね。

池田:すごくかっこいいスラッとした男前の兄ちゃんが来たのに、「なんか発芽米みたいだな」って思ったのはよく覚えています。

松島:第一印象、発芽米(笑)。そっか、そこで初めて会ったんだよね。でもその時は濃い話はできなかったので、僕はその後のポスター撮りの時に「熱い人だな」と思いました。ちゃんと考えていることがあって。ただこの人、絶対裏があるだろうなとも思いました。(笑)

池田:そんなことはないですよ。

松島:僕はまだその黒い部分は見ていないんですけどね。

池田:僕のことを絶対に警察に売らないっていうのがわかったら出していこうかな(笑)。

松島:何をやったんだ、この人は過去に(笑)。
―先日、「これからもっと仲良くなろう」とお話ししている動画を拝見しましたが、その後いかがですか?
池田:何も変わっていないです(笑)。

松島:ちょっとは成長してようよ(笑)。まあ稽古で会うだけなので、一緒にいるのはまだ数日くらいなんですけど。でもやっぱり距離感は難しいなと思っています。池田くんの方が年下なので普通の役者だったらフランクに絡めるんですけど、演出家という、教えていただいたりフォローしていただく立場の方なので。

池田:いやいや逆です。僕は演出家は役者と対等だと思っていますし、むしろ逆に僕が演出するときはこういう表現にしたい、こういう感情が見たい、ということをお願いする立場だと思っているので、何も教えてないですし、ただお願いをしているだけです。

松島:でも殺陣は初めてなので教えてもらわないと。
―公式Twitterで松島さんが華麗に跳躍する写真を拝見しました。
池田:そうなんです。あれはオープニングの初稽古のときなんですけど、めっちゃ飛ぶんですよ。

松島:いい感じで撮ってもらいました。ただあれ、動画だったらひどいことになっていたと思うので写真でよかったなって。

池田:あはは。

松島:昨日も家に帰ってから殺陣の動画を見ながら、コメディでよかったなと思いました。これがコメディじゃなかったら…。

池田:全編殺陣シーンっていうね。

松島:殺陣シーンでかつストレイトプレイで笑いどころが一切なかったら多分死んでるだろうなって。やることも多いし、舞台での殺陣がこんなに大変だって初めて知りました。

池田:でももう完璧ですよね?

松島:嘘でしょ!全然やってないのに。

池田:物語の10分の1しかないですから、殺陣なんて。

松島:殺陣は4パートくらいあるのかな?あとダンスもあるので。今回、ダンスがあるとは聞いていなかったんですよ。ダンスは年末に行っているアミューズの「ハンサムライブ」で8年くらいはやっていたんですけど、振り覚えが遅いので苦手意識がすごくあって。

池田:でも、ダンスもそんなにないですよ。歩く、回るくらいで、大したダンスではないです。

松島:池田くんは器用で何でもさらっとできるからね。お酒が飲めない人のカシスオレンジをジュースって言う人と一緒ですよ。
―そんな池田さんの演出はいかがですか?
松島:とても好きです。わかりやすいし、ちゃんと世界観を持っていらっしゃるし、迷いがない。僕が不安に思ったことに対しても的確な答えを返してくれる。とても信頼しています。
―今回、松島さんを沖田総司にキャスティングした経緯というのは?
池田:コネですね。コネと袖の下。

松島:ん?どういうことだ?

池田:というのは嘘ですが(笑)、キャスティングスタッフさんからご提案いただいたのがきっかけです。沖田総司のキャラクターは書いていてイメージはあったんですけど、人でイメージしていたわけではなく、もやもやとした流動的な塊での沖田総司像をなんとなく想像していたくらいなので、役者さんを当ててみたときに思ったような形にならなくてずっと悩んでいたんです。でも、松島くんの写真や動画を色々と見ながら、自分が思う沖田総司のビジュアルにあてはめていったときに「ハマる」と思って。立ち姿そのものが、僕が思い描く理想の沖田総司像にとても近いというか、むしろこういう人にしたかったんだって思ったんです。

松島:ビジュアルかぁ。実力大丈夫かな、怖いなあ。

池田:お芝居が上手な方だというのは知っていたので、そこはまったく心配していないです。お芝居ビジュアル完璧。あとは殺陣とダンス。

松島:言わないで!(笑)

―今回、松島さんが演じる『ザ・池田屋!』の沖田総司は不治の病を患い、主人公の“死ねない星の元に生まれた男”吉田稔麿とは対極のキャラクターになるかと思いますが、どんな人物ですか?
池田:この物語の核心を握っているというか、中心となる軸ですね。鈴木勝吾演じる吉田稔麿はこの物語の主人公だけど軸ではないと思っているので、柱となるのが沖田総司なのかなと思います。

松島:台本を読むと、無表情でたまに毒を吐いて、中身は情熱的で子どもっぽいところもあるんですけど、見えている部分はクールな感じなんです。だからその解釈で本読みをやったら、周りのハイテンション、ハイテンポに圧倒されて、「こんなにすごいの?」って僕はまずそこに驚きました。

僕のこのテンションでいったら絶対にひとりだけ場違いというか、台本だけを読んで思い描くキャラクターで演じてしまうと絶対に浮いてしまう気がするので、そこが今迷っているところです。でもそれが沖田総司の魅力でもあるし、唯一落ち着かせるキャラクターというか、バランスをとるキャラクター…なんですかね?

池田:いや、そんなことはないですし、誰もバランスをとらなくていいと思っています。きれいな丸を作りたいわけじゃなくて、始点があるとしたら、そこから吉田稔麿や沖田総司、他のみんなが好きな方向に放射状に飛んで行って、星型の丸ができるみたいなバランスの取り方をしたいんです。

松島:普通は逆というか、きれいな丸にしようと思いますよね。

池田:でも、まとまっちゃうとつまらないじゃないですか。だから大きな意味でまとまりになるといいのかなと思っています。

松島:なるほど。
―本稽古も始まって、今改めて、お互いどんな印象をお持ちですか?
池田:実際立ち稽古でお芝居を見たのは昨日が初めてだったんですけど、役者としての松島くんは1回1回、日をまたいで更新する前進速度がとてつもなく早いんです。2月の中頃くらいにプレ稽古で本読みをして、その時に皆さんが実際に読んでいるところを聞いて色々とオーダーを出したんですよ。その1ヶ月後の稽古初日の本読みの時に、僕がオーダーしたことがぐんと前にいっていて「そんなに変わるんだ!」と驚きがあったんです。その時にもまた細かいオーダーを出したのですが、昨日初めて立ち稽古をしたときに、またビューンと伸びていたので、毎日この速度で伸びていったらこれはヤバいぞ、おもしろいぞと。だから今、非常に楽しみです。

松島:今日は何も出てこないよ…。

池田:期待しています(笑)。

松島:僕はとても尊敬しています。すごく心にしみる言葉を言ってくれるんですよ。本当は35歳くらいなんじゃないかと思うくらい、言葉の数が多いんです。

しかもこのおもしろい台本を作って演出もやっていて、準備も早いし。他の演出家の方も、チケットの前売りも含めてすべてが早いから見習わなきゃなって言っていました。だから僕はただただ尊敬しています。
―ありがとうございます。それでは最後に、まもなく迎える公演初日への意気込みをお聞かせください。
池田:前作『スター☆ピープルズ!!』の稽古をしていた一昨年の12月くらいに今回の3作目の話をしていて、その時はまだ先の話だと思っていたんですけど、どんなに早く準備をしていてもやっぱり時間は足りないなと思いますし、どれだけ準備をしてもしきれないくらい詰め込みたいという思いがあります。本当は8ヶ月くらい稽古ができたらいいんですけどね。

松島:僕はさすがに飽きるな(笑)。

池田:今、稽古をしながらおもしろさが毎日更新されていて、すでに僕自身が笑い転げたり感動してうるっとしたりしているので、そういう感情や環境を早くお客様と共有したい、早く板の上に乗せてお届けしたいという気持ちでいっぱいです。

松島:舞台はそんなに経験がないんですけど、台本を読んだ時から『ザ・池田屋!』はおもしろくなるという予感がありました。すべてが詰まっている舞台なので、自信を持ってお勧めできます。今、本当にいい感じの感覚があるので、成長させていって、僕の課題である殺陣も成長させていって、4月20日からは皆さんと一緒にこの舞台を楽しめたらいいなと思います。



エン*ゲキ#03『ザ・池田屋!』
東京公演:紀伊國屋ホール 4月20日(金)~30日(月・祝)
大阪公演:ABCホール 5月11日(金)~13日(日)
公式HP:http://www.enxgeki.com/
公式ツイッター:https://twitter.com/enxgeki

池田純矢プロフィール
1992年10月27日生まれ。大阪府出身。
2006年「JUNON・スーパーボーイコンテスト」で史上最年少準グランプリ受賞。映画「DIVE!!」、ドラマ「わたしたちの教科書」でデビュー。以降、「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」、「斉藤さん」などで活躍。2011年「海賊戦隊ゴーカイジャー」でゴーカイシルバーを演じ人気を博す。2015年、自身が脚本・演出を手掛ける企画「エン*ゲキ」を立ち上げ、第1回公演「君との距離は100億光年」で舞台演出家デビュー。第2回公演「スター☆ピープルズ!!」では弱冠24歳にして紀伊國屋ホールで上演を果たす。主な出演作にミュージカル「HEADS UP!」「不届者」「破壊ランナー」、映画「曇天に笑う」「牙狼〈GARO〉神ノ牙」、テレビ「痛快TV スカッとジャパン」など。声優として「恋は雨上がりのように」「デジモンアドベンチャー tri.(ドット)」。「池田純矢のムビログ!」では映画レビューを連載するなど多方面で活躍中。

松島庄汰プロフィール
1990年12月26日生まれ。兵庫県出身。
2007年にアミューズ30周年記念オーディションで準グランプリ受賞。2009年より本格的に芸能活動を開始する。以後、映画「大奥」やドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011」などの話題作に出演し、舞台、映画、ドラマと活躍の場を広げる。近年では「仮面ライダードライブ」にレギュラー出演し、ブレン役の好演で話題を呼んだ。主な出演作に舞台「里見八犬伝」、朗読劇「季節が僕たちを連れ去ったあとに」「夢のLife two トゥライフ」「バリスタと恋の黒魔術」「99才まで生きたあかんぼう」、映画「クジラのいた夏」「青鬼 ver.2.0」「Bros.マックスマン」「恋妻家宮本」、ドラマ「ベイビーステップ」「弱虫ペダル Season2」などがある。

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